標識のように分かりやすく
北海道の道を車で進んでいると、「熊出没注意」とか、「熊目撃情報(捕獲されたらその日付も)」の看板を見かけます。
標識ってうまくできてるなと思います。
何に注意をしたらいいのか
何を守るべきなのか
車で運転していても分かるように設計されています。
こうしてみると、
1つの標識で表現されることは1つだけです。
40キロ制限でスリップ注意で追い越し禁止でクマにも注意!を1つの標識で表現しようとはしていません。
これってけっこう大切なことだと思います。
複数のことを指示されてもわかりにくい。
シンプルに1つ1つ提示していく。
この要素は講座でも大切なエッセンスですね。
問いかけを使って進めていく講座の中で、
ファシリテーションのコツが1つあります。
それはやはり、
1つ1つしてほしいことを
明確に分けて提示することです。
例えば具体的な流れとしては、
1.発問をする
2.答えを書くことを指示する
3.書き始めるキュー出し
という流れです。
明確に分けていない場合は、
「この時間が終わった時にどんな姿になっていたら最高かを紙に書いてください。」
これを分けるとどうなるか。
「この時間が終わった時にどんな姿になっていたら最高ですか?」
「その姿を紙に一度お書きください。」
「それでは、どうぞ」
質問、指示、キュー出しを分けています。
この2つでどんな違いを感じますか?
人は質問されると自然と答えたくなります。
この力を借りるために、質問だけをします。
ここに指示を混ぜると質問ではなくなってしまう。
問いかけたら3秒くらい間をとって、
何をしてほしいのかを指示します。
答えを書こうとか、伝えあおうなどです。
指示してもまだ行動のスタートに
踏み切れないものです。
だからキュー出しします。
「それでは、どうぞ」など。
こうして、
・質問する
・指示を出す
・キューを出す
を明確に分けるだけで、
受講生は行動の迷子になりにくくなります。
また答えを書くときは
BGMを流すことをすると、
BGMが「流れたら考える時間なんだ」と
条件付けることもできます。
ただ答えを書くことを指示しただけだと、
カン違いしてシェアし出す人が必ずいます。
でもBGMを使うと、
これが流れている間はシェアされません。
ちょっとした工夫で、
どんな行動を相手にしてほしいのかを
伝えやすくなりますね!
【今日の質問】
どのように次にやることを提示されると、
自然とやる気になるだろう?
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