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双方向型講座の講師が大切にしたい10のポイント

      2015/01/17


一方的に講師が話し続ける講座から、受講生と対話型の双方向の講座は
受講生を主体とした参加型のライブ感ある講座を提供することができます。

そのポイントとなるのは「問いかけ」です。
どんな効果的な質問(発問)を用意するかが、講座のクオリティを大きく左右します。

しかし、どんな質問をするかよりも、もっと大切なことがあります。
それは「どんな状態で質問するか」です。
自分のココロの有り様が、講師力・質問力に大きく影響してきます。

対話型講座をするときに大切にしたい10のポイントを紹介します。
今回はざっくりと概要の説明です。

 

ジャッジしない

どんな答えや行動にも必ずその人なりの肯定的な意図があります。
そうしなければならない理由があります。
それに対して「これはいいこと」、「それはダメなこと」と判断してしまうと、
相手の考えを尊重するのではなく、自分の思う正解に導きたくなってしまいます。

自分のことを否定されると、反発したくなったり、自信がなくなったりします。
「講師の言っていることが正しくて、受講生がやっていることは間違い」と判断してしまうと、
相手の答えを大切にする双方向型の講座にはなりません。

なによりも、自分の正解を分かってくれない相手にイライラしてしまいます。

信じる

信じることと期待することは似ているようで違います。
「あなたのことを信じていますよ」は、だいたい期待です。
こうなってほしいと願い、待ち望む思考です。
信じるのは自分自身です。
「その人がどんな道を選択肢ても、その人なりの最高の道を歩むことを私は知っている」と、
自分のことを信じます。

相手の反応や結果で自分が一喜一憂するときは、信じるのではなく期待しています。
相手を心配しているときは信じることができません。
「この人は◯◯にならないと幸せないのではないか」
「それをしてしまうと、この人は傷つくのではないか」と
心配します。

でも、本当は自分の心配をしています。その姿を見て私が傷つくことを怖れています。
相手の傷を自分の傷と錯覚してしまうと、相手を信じることができません。
「相手は相手、自分は自分」と境界線を意識しましょう。

相手に対して無関心になれという意味ではありません。
自分が思う正解の道のりとは違う方法で、その人は必要なことを体験しながら最高の道を歩んでいきます。
それを信じましょう。信じることは見守る愛です。

コントロールしようとしない

相手を自分の思うような行動をさせようさせると反発がおきます。
やる気は風船のようなもので、外からいくらひっぱっても中に空気は入りません。
内側から自分で膨らませる必要があります。

相手を変えようとしているときは、自分が不安や怖れを感じているときです。
よくあるコントロールしたくなる場面は
「こちらがしつもんをしたら、相手は必ず答えなければいけない」
という気持ちです。

質問は相手の目の前に置くイメージです。それを受け取るかどうかは相手次第。
必要な答えがそのときに見つからなくても、いつかその人の最適なタイミングで、最適な答えが見つかります。

「しつもんに答えなさい」というコミュニケーションは、
キャッチボールではなくドッジボールになってしまいます。

100%の責任が自分にある

自分にとって問題だと感じることが起きたとき、その解決を相手に委ねる場合があります。
「あの人がこうなってくれたら解決」と、
相手が変われば解決すると考えているときは、主体的に関わっていない状態です。
自分の人生の主導権を誰かに渡している状態ともいえます。

企業研修として会社に伺うと、会社は営業部と開発部で衝突している状態に遭遇することがあります。
両方とも「お客様に喜んでもらい、売上も上がる」と同じゴールを目指しているのに、
それが達成できていない状態を相手のせいにしています。

「お客様からこんな要望があるのに、それを実装できない開発部が悪い」
「いいものをつくっているのに、その使い方を提案できない営業部が悪い」
という感じです。

相手が変われば問題が解決すると待ち望んでいます。
でも両方とも変わることはありません。
ある意味、売上が上がらないように双方が共謀している関係ともいえます。
問題の解決に主体的に関わるとしたら、自分は何ができるだろうか?を考えることが大切です。

講座のクオリティは、受講生次第ではありません。
次によりよい講座を提供するなら何ができるかを考え続けます。

相手と同じになる

相手が使っている言葉を使いましょう。
例えば、子育てを知らない人たちに子育てを例に挙げても伝わりません。
相手が体験していること、普段気にかけていることを使います。
この人と私の同じところはどこだろう?の質問に答えてみるのも効果的です。

相手は何を見ているのかに関ココロを寄せて、相手の目線に立ってみることが大切です。
相手の行動や選択に対し「理解できない」という気持ちではなく、
今相手が感じていることは何だろう?どんな気持ちだろう?と、
相手と同じものを見る気持ちで接しましょう。

期待を手放す

期待とは、自分にとって都合がいい状態になることを待ち望んでいる状態とも言えます。
相手がそれを望んでいるのではなく、自分がそれを望んでいることでもあります。
また、声にしていないリクエストも期待です。

相手に伝わらないので、多くの期待は外れます。
期待が外れると不安や悲しみや恐れを感じます。
やがてそれは怒りに発展していきます。

極端な公式にすると、期待する=怒りが生まれる が成り立ちます。
相手のために何かをしてあげたいとき、「喜んでくれたらいいな」という期待は生まれます。
しかし、注意したいのは「相手は喜ぶべき」、「喜ばなければならない」という思いに変わってしまうことです。

相手のために何かをしてあげたいと思ったら期待はしてしまいます。
期待をしてはいけないのではなく、
した期待を横に置いておきます。

しつもんするときには、期待を押し付けるのではなく、
手放しておくことが大切です。

目の前の人を幸せにするためを考える

しつもんを学び始めると「自分のしつもん力をみせてやろう」というような、
相手のためではなく自分のためにしつもんをしたくなる気持ちが生まれやすくなります。

自分をよく見せたいというように、
自分自身にフォーカスしているときは、
相手はしつもんに対してアレルギー反応を示します。

意識のベクトルは自分ではなく相手に向けましょう。
「この人を幸せにするために、今何ができるだろう?」に答え続けることで、
自分のことを心配する思考が挟まりにくくなります。

相手のためのしつもん

相手が、目標に対して勇気ある一歩を踏み出せたり、気持ちが楽になったり、解決策を探す思考になったり、視点が変わったり、可能性が広がるようなしつもんをギフトします。

自分が聞きたいことを尋ねることはしつもんではありません。
しつもんをするときは、自分が主役になるのではなく、むしろ裏方になるつもりで接します。
相手が主役になれる時間を提供しましょう。

実践者で在り続ける

講座では、自分が実践したことを伝える場でもあります。普段の生活で、自分が実践していることは何かを意識しましょう。実践を積むことで経験値がたまっていき、説得力も生まれます。

「年収200万円の講師がする、億万長者のヒケツ」
「自己否定が強いセラピストの、自分を愛そう講座」
「お肌ボロボロの販売員がする、モテ肌セミナー」

これらはまったく説得力がありません。

ただし、全て「できている」状態にするのが大切なのではありません。
取り組んでいるかどうかが大切です。
やろうとチャレンジしている状態の中で、自分だけのエピソードが生まれます。
そのエピソードを集めてみましょう。

あなたのエピソードを必要としている人が必ずいます。
エピソードを探す視点を持つと、普段ならちょっと苛ついてしまうような場面でも、
「これはしつもんのエピソードとして使えるな」と考えられます。

普段の生活を楽しむコツの1つでもあります。

楽しむスタンスで取り組む

「楽しいことをする」ではなく「どんなことにも楽しめる要素をみつける視点」を持つことです。

しつもんを楽しめる環境をつくりましょう。
相手に楽しんでもらいたいと思うことは大切ですが、
その前にまずは自分が楽しみます。

鏡は先に笑わないという言葉があります。
鏡の中の自分を笑わせるには、「笑ってほしい」と願うのではなく、
自分が笑うことが必要です。

自分が楽しく在り、
そのあふれた愛とエネルギーをおすそわけするイメージで講座に取り組みます。

まずは受講生を楽しませる前に、自分が楽しみましょう

 

**あなたが講座をするとき大切にしたいルールは何ですか?**

 

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